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蝉時雨せみしぐれ 木霊こだましてた 歓声かんせい一瞬止いっしゅんとまった
かれしろ相手あいてあか 接戦せっせんつづいていた
生温なまぬる酸素さんそあせう コートにかれたおんだ
のこ5秒ごびょうあかのシュートは ゆっくりとネットをらした

なにとうとして なにけたの わたしにはまだわからないけど

あなたのゆめわらないように その涙止なみだとまったらまたいっしょに
はなそうね いつのもここにいるから わらってるから
わたしはなしてくれたゆめやぶれても そしてまたはじめるときも
なにかをけてゆく その姿すがたを いつもてるから

かれおなしろてる 後輩こうはい校庭こうていはし
かれ目指めざやぶれたものは なつかぜともがれてく
茜色あかねいろ 夕陽ゆうひがきれいでしょう 秋風吹あきかぜふ公園こうえん二人ふたり
スミレいろ 夕闇ゆうやみがきれいでしょう このままでいてといのっていた

なにもとめていて なにくしてゆくのか わたしにはまだわからなかった

どこがわりかわからないまま すすんでくことをゆめべたなら
あこがれてやぶれてまれえる あい生命いのち意味いみりたいな
あなたのゆめわらないように この涙止なみだとまったらまた二人ふたり
あるこうね いつのもここにいるから わらってるから

あのなつ記憶きおく おぼえたまま またつぎなつへとけてゆく二人ふたり
あなたをあいしたことをわすれずにくから