オオマツヨイグサの
花達はなたち 咲さき薫かおる夜よる
胸絞むねしめ君思きみおもわせる
蠍座さそりざよ 刺させこの心こころ

頬ほほを打うつ 潮風しおかぜと
波なみの音ね 揺ゆらす古家ふるえ
遠とおくに灯ともる 光ひかり
儚はかなさよ 裂さけこの心こころ

君きみよ消きえるな 燃もえる陽射ひざしへと
虹にじのやうに さされ
波なみのやうに 打うち砕くだけ

夢ゆめよ消きえるな 深ふかき闇夜やみよと
風かぜのやうに さされ
葉月はづきの海うみ

名なも無なき草花くさばなよ
風かぜと 揺ゆれ戯たわむれ
胸突むねつく 長ながすぎる夜よ
何想なにおもう 窓辺まどべの君きみよ

虫むしたちすら 凛々りんりんと
想おもい 奏かなで うたうたい
言葉ことばすらみつからぬオレ
見上みあげるは 南みなみの空そらよ

君きみよ消きえるな 焼やける陽射ひざしへと
虹にじのやうに さされ
波なみのやうに 打うち砕くだけ

夢ゆめよ消きえるな 深ふかき闇夜やみよと
葉月はづきの海うみ 焼やき尽つくせ 想おもい
葉月はづきの海うみ 焼やき尽つくせ

葉月はづきの海うみよ 空そらよ 切せつなさよ
葉月はづきの海うみよ 君きみよ 切せつなさよ
葉月はづきの海うみよ 空そらよ 切せつなさよ
葉月はづきの海うみよ 君きみよ 切せつなさよ