残のこされた手紙てがみ 鳴なり響ひびく雷かみなり
流ながれ去さる雲くもも 走はしり去さったバスも
君きみよその景色けしきに何なにが見みえる?
意味いみの染しみ付ついた路みちを進すすめば
いまを全すべてとして心こころに抱だけ!
裸はだかの光景こうけいを!

君きみの眺ながめていた季節きせつはずれの海うみ
鈍にぶく輝かがやいて酷ひどく荒あれていた波なみ
自分じぶんしか見みられない 見みせられない
景色受けしきうけ止とめて飛とび込こんだ場所ばしょで
刻きざむ今いまだけを心こころに抱だけ!
裸はだかの光景こうけいを!

ただ ただ…
ただ ただ…
いつの日ひかきっと行ゆく場所ばしょへ…

誰だれも見みられない 見みせられない
誰だれも知しることすら出来できぬ景色けしき…
君きみよ何なにを見みる?何なにが見みえる?
微笑ほほえみの向むこうに…

ただ ただ…
ただ ただ…
限かぎりなく近ちかくの いつの日ひかきっと行いく場所ばしょへ…