遠とおくのどこかにあると言いわれる不思議ふしぎの石いし
それに触ふれると何なにかとてもいい気分きぶんがして
目めの前まえに薄うすいグリーンの滝たきが現あらわれる
それを飲のむと夜空自由よぞらじゆうに飛とべるんだ

ケースに入いれて持もち帰かえるなんてできない
今いままで何度なんどもしようとした人ひとはいるけれど
不可解ふかかいな出来事できごとで命落いのちおとしてる
だからそこに辿たどり着つくしかないんだ

あまりにも危険きけんだよ 崖がけとか嵐あらしとか
あまりにも過酷かこくだよ 飢うえとか孤独こどくとか
あまりにも冷つめたくて 指先ゆびさきが凍こおりそう
5000度ごせんどの溶岩ようがんが川かわになって溢あふれてる
だけど勇気ゆうきだして アクセル踏ふみ込こむのさ

カーラジオから流ながれてるのは 流星りゅうせいの歌うた
君きみは腕うでに包帯ほうたいを巻まき付つけて忙いそがしそう
レザーシートにはヒーター付ついてるから
犬いぬのチャペルはそこで眠ねむり始はじめた

タイヤが悲鳴ひめいをあげるほど急きゅうカーブ
時折崩ときおりくずれ落おちる 岩肌恐いわはだこわいけど
流星りゅうせいの歌うたってなんて素敵すてきなんだ
口笛くちぶえは限かぎりなく 宇宙うちゅうにつながってる
だから涙拭なみだふいて ワイパー振ふり切きってさ

ねぇダーリンあそこに光ひかってるのは何なにかしら
山やまの頂いただき青あおく白しろく赤あかく緑みどりのよう
きっとあそこにその石いしがあるんじゃないかな
やっと俺おれたち辿たどり着ついたのかもしれないね

2人ふたりは手てを上あげて喜よろこんでる
チャペルも跳はね上あがってる

あともう少すこしだよ あの岩いわを越こえれば
俺おれたち夜空よぞらを 自由じゆうに飛とべるんだ
足元あしもとに気きを付つけな クレバスに落おちるなよ
何なんだか恐こわいけど 僕ぼくにはわかるんだ
だから勇気ゆうきだして アクセル踏ふみ込こむのさ

2人ふたりはきっともう帰かえることはないだろう
なぜだと思おもう だってそんなのは当あたり前まえさ
なぜだと思おもう 少すこし考かんがえればわかることさ
2人ふたりはきっともう帰かえることはないだろう

Good bye さよなら Baby

2人ふたりはもう帰かえらない
チャベルも帰かえらない

星空ほしぞらが綺麗きれいすぎて 心こころを盗ぬすまれたのさ
星空ほしぞらが綺麗きれいすぎて 心こころが壊こわれちゃったのさ