一月いちがつのある日ひのこと
目めが覚さめて時計とけいを見みると もう二時にじ
昼ひるに来くると言いってた君きみ 部屋へやの外そとに立たっていた

僕ぼくが頼たのんだ昼飯ひるめしを
何なにも言いわずに 怒おこらずに 差さし出だす
その牛丼ぎゅうどんの冷つめたさが 君きみの優やさしさに思おもえた

そう一度いちど ただ願ねがいを
叶かなえてくれる 神様かみさまがいるなら
もう一度いちど あの日ひだけを
やり直なおさせてくれないかと願ねがう

八月はちがつのある日ひのこと
冷つめたいジュースを我慢がまんして車くるまを
片道200円道路かたみちにひゃくえんどうろ 君きみの家いえまで走はしらせた

もう二度にどと 君きみの町まちへ行ゆくことはない
ましてや家いえの近ちかくの公園こうえんも海うみも
君きみと君きみの周まわりすべてが思おもい出でとなる

君きみの声こえが聞きこえない
それが当あたり前まえになるのが 僕ぼくには耐たえられなくて
誰だれの声こえも聞きこえない
そんな所ところへ行ゆけたらと思おもう

僕ぼくと約束やくそくしたこと
君きみは忘わすれるだけなんだろう そうだろう
女々めめしいなんて言葉ことばは
僕ぼくのためにあるようだ

まさか僕ぼくを裏切うらぎるの!?
本気ほんきでこんなセリフを吐はける
自分じぶんが大嫌だいきらいです
だから君きみを信しんじます
どうか幸しあわせになって下ください

僕ぼくの中なかに君きみはいて
君きみの中なかに僕ぼくは・・