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くろふくにまとい 右手みぎてにハンカチにぎりしめて
みんないている ぼくだけひとりでわらってる
親戚しんせきのおじさんがはこはいってる ろうそくにかこまれている
となりで正座せいざするいもうとがあって おもわずしそうになるぼく
ポンポコ ポンポコ 木魚もくぎょのリズムにたてノリしてしまう
ぼうさんのおきょうからだひびきわたって
ひかあたまにうつる れたろうそくの
退屈たいくつぼくこころたのしませてくれる

御焼香ごしょうこう順番じゅんばんがきて 緊張きんちょうしながらぼくなやんだ
何回なんかいやるのか とりあえず5回ごかいくらいかな
親戚しんせきのおじさんを窓越まどごしにはなあな綿わためられてる
半開はんびらきなくちすこ滑稽こっけいであり おもわずしそうになるぼく
ジャリグリ ジャリグリ 数珠じゅずおとまわりからこえる
ぼうさんのうなじに おきゅうあと目立めだって
ひかあたまにハエが時々止ときどきとまっている
いもうとぼく二人ふたりわらいをこらえてる

霊柩車れいきゅうしゃきんメッキにとれながら 火葬場かそうばでゴムのにおかんじて
みんながすすりくそのでまたいもうとはなつまんでわらいこらえる
二人一組ふたりひとくみでおこつをやさしく骨壺こつつぼれてく
いもうと二人ふたりあばらぼねひろあつめて
ふるえがはげしくおこつすべちて
おもわずしてわらほねこながまった