青あおいTティーシャツ紺色こんいろに染そまり
雨宿あまやどり 駆かけ込こんだ駅えきの階段かいだん
止やまない雨あめの音おとが夢ゆめへ誘さそうと
知しらない世界せかいに迷まよい込こんでた

傘かさを持もって微笑ほほえんでる 少年しょうねんが目めの前まえ 現あらわれ
手招てまねきいてこう言いうのさ「忘わすれてきたものを探さがしに行いこう」

校庭こうていを風切かぜきって 誰だれより早はやく走はしり抜ぬけ
独ひとり占じめしたかった眼差まなざしは今いま 僕ぼくのもの

ずっと遠とおくから見みてたあの子こに
想おもいやっと伝つたえられる時ときだ
すぐにこの腕うでの中なかに飛とび込こんだ笑顔えがお
抱だきしめ歩あるいていたよ

すると悲かなしみに暮くれてる男おとこがここへやって来きた
悲かなしみを理解出来りかいできずに 僕ぼくはその男おとこを追おい返かえした

飛とび込こんだクラクション 気付きづけば僕ぼくは駅えきの階段かいだん
ここが僕ぼくのいる場所ばしょ そうだ 僕ぼくは生いきてる

欲ほしかった魔法まほうの傘かさで辿たどり着ついた場所ばしょは孤独こどくだった
完璧かんぺきなんていらないさ 僕ぼくは僕ぼくであればいい

同おなじ屋根やねの下増したふえてきた 雨宿あまやどりする人達ひとたちに
一足先別ひとあしさきわかれ告つげよう 君きみのもとへ今いますぐ帰かえるよ

もういらないよアンブレラ 僕ぼくらの幸しあわせがあるよ
泣ないたり笑わらったりして ゆっくり捜さがしていこう

もういらないよアンブレラ この足あしで歩あるいていくよ
外そとはどしゃ降ぶりだけど 僕ぼくは笑わらって飛とび込こんでった

バイバイ アンブレラ バイバイ アンブレラ