重かさねた年月としつきが僕ぼくたちを離はなしてゆく所ところです。
それ以外いがいは何なにも変かわらない駅えきのホームや並木通なみきどおり

あの頃僕ころぼくたちはさかさまに世界せかいをみて笑わらってたね
誰だれかの生いき方かたに似にないように注意深ちゅういぶかく呼吸こきゅうしたんだ

それぞれ描えがいた夢ゆめが色いろづくたび減へった手紙てがみ
離はなれた心普通こころふつうの人ひとになる

君きみを探さがすんだよいつもの帰かえり道みち
切きれた街灯がいとうはあの日ひのまま

ハートの奥おくに降ふる雨あめ 抱だいて僕ぼくらは旅たびに出でる
闇やみを照てらしたいんだ

アスファルトに雨あめがしみ込こんで乾かわくように忘わすれるんだ
昨日きのうの悲かなしみを祈いのりに変かえる痛いたみだって歌うたになる

切せつないだけで済すます日々ひび 涙なみだの意味いみも忘わすれちゃった
いくら走はしろうとも追おいつけなかった
似合にあわない靴くつを脱ぬぎ捨すてなければ

君きみを探さがすんだと走はしった帰かえり道思みちおもい出だした
今いまを生いきるんだね君きみはいないけれど
そばに君きみがいる気きがした

ハートの奥おくにある声抱こえだいて僕ぼくらは旅たびに出でる
何度なんどもハートの奥おくに降ふる雨あめ 抱だいて僕ぼくらは旅たびに出でる
涙なみだのち変かわる風景ふうけい