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物言ものいわぬクローバー あれになれたら
こんなにもためいきついたりしないのに

きになった…
ただきしめた…
ほかのモノがなにえなくなった
そばにいつもることさえ
見慣みなれてしまわないかって不安ふあんになった

発車はっしゃのベルまぬ初秋間近しょしゅうまぢかえき
たった一人君ひとりきみのことおもってるなんて

物言ものいわぬクローバー あれになれたら
まれてもれても あおそらがあった
かたくなすぎてずっとわれないのは
道端みちばたってたせいとおもえたのに…

いたかった…
ただくるしめた…
あいなにかなんてわかんなかった
きみためくちにすれば
あまりのちっぽけさに可笑おかしくなった

そんなふうにめないで
おもわずいた言葉ことば
もっとべつつたえたいことがあったのに

ためいきのクローバー
きみにだったら
無造作むぞうさまれてポケットの片隅かたすみ
季節きせつおととおれていっても
やさしいおもだけをのこせたのに…

発車はっしゃのベルまぬ初秋間近しょしゅうまぢかえき
たった一人君ひとりきみのことおもってるなんて

物言ものいわぬクローバー あれになれたら
かなわぬ言葉ことばおもったりしないのに
また季節きせつわってしまうまえ
本当ほんとうきみ気持きもちを ねぇかせて