夕ゆうの並木道なみきみち 淡あわく降ふり積つもり
優やさしく舞まい踊おどる 紅色べにいろの雪景色ゆきげしき
手てを繋つなぎ 寄より添そって 歩あるいてく老夫婦ろうふうふ
少すくなくとも 今日きょうだけは 世界せかいは輝かがやいてる

ねえ 僕ぼくは君きみの涙なみだは拭ぬぐえないけど
今いま、此処ここに在あることが 意味いみだと思おもうよ

あなたのために
大切たいせつな誰だれかのため 僕達ぼくたちは
生いきているほんの僅わずかずつ 支ささえて支ささえられて
散ちりゆく桜さくら そのかすかな物語ものがたりが映うつし出だす
今日きょうという輝かがやける記憶きおく 心こころに焼やきつけて

何度なんども諦あきらめて、でも少すこしでも前まえを向むかなきゃいけないって
作つくり笑わらい でもまだ死しにたくなるほど 泣ないて
そんな くり返かえす毎日まいにちを

僕達ぼくたちだけの自分じぶんだけの その呼吸こきゅうで生いきてゆく
それぞれの歩幅ほはば、それぞれの笑顔えがお、泣なき顔がおで
舞まい散ちる花はなは 夕暮ゆうぐれの並木道なみきみちを紅あかく染そめた
さあ 皆みなに続つづけ 時間じかんは止とまらない 君きみだけの
歩あゆみで