壁かべに描かいたいたずら書がき
あいあい傘がさの 下したに並ならぶ
金釘文字かなくぎもじ 二人ふたりの名前なまえ
忘わすれはしません あなたはあの時ときに
私わたしのことを 好すきじゃないと
にらみつけたのよ
それでも 許ゆるしてあげるわ
二人ふたりは傘かさの中なか
今いまはこんなに
好すきといって くれるから
にわか雨あめは はげし過すぎる
お寄よりなさいな

私わたしとても おませだった
あなたのことが 好すきで好すきで
本気ほんきだった おさないあの日ひ
おぼえていますか 小ちいさな出来事できごとを
あなたはいつも 赤あかくなって
逃にげていたものよ
それでも 許ゆるしてあげるわ
二人ふたりは傘かさの中なか
今いまはこんなに
好すきといって くれるから
よしずばりの 茶店ちゃみせあたり
休やすみましょうか

それでも 許ゆるしてあげるわ
二人ふたりは傘かさの中なか
今いまはこんなに
好すきといって くれるから
雨あめのしずく ポタリポタリ
もう晴はれですね