誰だれも知しらない場所ばしょに僕ぼくは行いく 川かわを越こえ振ふり返かえる生うまれ故郷こきょうの町まち
背負せおえるだけの荷物にもつ 有あり金がねは僅わずか 残のこりは期待きたいという強つよがりが全すべて

もちろん不安ふあんだらけ それでも旅たびをする
耳澄みみすまし 風かぜが呼よぶ方ほうへ心踏こころふみ出だして 歩あるき続つづける

行いき止どまり逆戻ぎゃくもどり また道みちを探さがせ ひとりだけが迷まよっているわけじゃないから
足あしをひどく痛いためて 動うごけなくなれば 夢見ゆめみる余裕よゆうもなく思おもい切きり眠ねむる

もちろん不安ふあんだらけ それでも旅たびをする
坂道さかみちを登のぼりつめれば まだ見みた事ことのない ドラマに出会であうはず

別わかれる事ことに怯おびえ ふと天てんを扇あおぎ それでも共ともに歩あゆむ君きみよ微笑ほほえんでおくれ
宇宙そらからのエメラルド 珊瑚礁さんごしょうを染そめて 暁あかつきに居残いのこった三日月みかづきのたもとで

僕ぼくらはどこに行いく?なにゆえ旅たびをする?
生命いのちが決きめた事ことをただ続つづけよう 何度なんども 何度なんどもああ、ほら

世界せかいが眩まぶしいなら思おもわず目めを細ほそめて 世界せかいが儚はかないなら素直すなおに涙なみだを流ながし
誰だれも知しらない場所ばしょにみんな行いく 川かわを越こえ振ふり返かえる生うまれ故郷こきょうの町まち