You are my master.

私わたしはまるであなたの飼かい犬いぬみたい
毎日まいにちおいしい餌えさをあたえてくれてありがとう

ときどきこの日々ひびがやりきれなくなって
あなたのその手てに噛かみ付つこうとするけど

捨すてられるのは嫌いやだわ

生いきてゆくのは楽らくじゃないんだと 口くちを揃そろえてみんな言いうから
辛つらくなる前まえに感情かんじょうを殺ころして 誰だれかのペットになれたらいいと
思おもった 思おもってた

自由じゆうが無ないことに文句もんくは言いわないけど
あまり変かわらない日々ひびは退屈たいくつになる

怒おこられるのは嫌いやだわ
造つくり笑顔えがおは得意技とくいわざ

あなたの色いろに染そめてくれていい お気きに召めすまま飾かざってくれていい
だからお願ねがいイジメたりしないで これからもずっとお利口りこうにするから

この暮くらしにもそろそろ飽あきた 眠ねむるあなたにそっと近ちかづく
鋭するどい爪つめも尖とがった牙きばも こういうときに役やくにたつのね
じゃあね さよなら

You were my master.