夕方ゆうがたの海うみに漂ただよう 幽霊船ゆうれいせんになった気分きぶん
すれちがう豪華客船ごうかきゃくせん その虚むなしさも知しる

夕方ゆうがたの街まちに薫かおる センチメンタル成分せいぶん
思おもい出でをドリップして 湯気ゆげが昇のぼる 電線空でんせんそらの方面ほうめん

スローモーションをもう一度いちど いつまでも消きえぬ君きみの影かげ
スローモーションをもう一度いちど スカートを揺ゆらす夏なつの風かぜ
スローモーションをもう一度いちど 僕ぼくを見上みあげたあの猫ねこの目め
スローモーションをもう一度いちど 君きみをこじあけてた僕ぼくの手て こびりついてる

夕方ゆうがたになって羽織はおる 毎年着まいとしきてる上着うわぎ
強つよくなるコントラスト 過去かこと現実げんじつの狭間はざまのロンリー

スローモーションをもう一度いちど いつまでも消きえぬ君きみの影かげ
スローモーションをもう一度いちど けだものになった君きみの汗あせ
スローモーションをもう一度いちど爽やかさの裏うらの裏うらの裏うらを
スローモーションをもう一度いちど激しく窓叩まどたたく雨あめの手て こびりついたままで

君きみのこと思おもい出だすそのたび
ここにいる僕ぼくはもうただのダミー
何なにもかも思おもい出だすその旅たび
廻まわる 廻まわる

君きみのこと思おもい出だすそのたび
こちら側がわに広ひろがる夢ゆめの徴しるし
何なにもかも思おもい出だすその旅たび
廻まわる 廻まわる

スローモーションをもう一度いちど いつまでも消きえぬ君きみの影かげ
スローモーションをもう一度いちど 僕ぼくだけに見みせた君きみの表情かお
スローモーションをもう一度いちど 仰向あおむけで歌うたう君きみの声こえ
スローモーションをもう一度いちど 僕ぼくの頬ほほに触ふれた君きみの手て こびりついたままで