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からまった蜘蛛くもがあたしを指差ゆびさして うわついたむねおく皮肉ひにくげる
快楽かいらくおぼれしひとなみだはかなゆめあかし
彼方かなたきるたみにあたしは無力むりょく うれうべき運命さだめなにいの
現実げんじつながれしひとなみだまぶしきゆめたましい

垣間見かいまみこころ中咲なかさ一輪いちりんはないろえぬ
妖艶ようえんうるわしきつみ忌々いまいましきあいともりし

よるえあたしの夢今開ゆめいまひらむねなか宿やどりしこいうた
一夜いちやたわむれよ」とたんとして はなむけことばささげましょう

せつなきむねうち一向隠ひたすらかくして 今宵こよい静寂せいじゃく吐息といきける
甘美かんびくちびるつた指先ゆびさき ひそかにれてゆく

さんざめくひかり中待なかま罪深つみぶかひとかげえぬ
永遠えいえんうたわれしつみはかなあいのもとに宿やど

日々ひびえあたしの夢今散ゆめいまちらし むねなかとびらざしましょう
一夜いちやたわむれにも煌煌こうこうさかりしあいましましょう

無造作むぞうさからんだゆびいま このむねほとぼりはえよう
恍惚こうこつあえこえそら日溜ひだまりのはなわるのです また芽吹めぶくのです そうきるのです

やがてときひとわるもの つよはかなあいきるもの
つれなき恋路こいじをただはばむのは「あたし」という影無双かげむそう

よるえあたしの夢今開ゆめいまひらむねなか宿やどりしこいうた
一夜いちやたわむれよ」とたんとして はなむけことばささげましょう