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いつものドアをけるのが
これほどこわいことだとは

ふかうみそこみたいなよるつづいて
だいだい電灯でんとうとおくなってゆく

しあわせをつかまえたそのこぶしきずつけて
しあわせを手放てばなしたそののひらでめて

我儘わがままはあなたのぶんだよ
我慢がまんしたあなたのぶんだよ

何度なんどおとだけがずっと
この世界せかい片隅かたすみでカラカラとひびいた

しあわせをつかまえたそのこぶしきずつけて
しあわせを手放てばなしたそののひらでめて
うしなったその瞬間しゅんかんいとしくなる そのくりかえ
いものねだりばかりですべてをくしてしまった

あなたのせきおと
そのせきせきあいだ沈黙ちんもくえきれずぼくふるえてる
この外側そとがわ無限むげん外側そとがわっこちるかん
いっそころしてくれないか

いつだってったぼくつつんだ
あなたのそののひらはやわらかであたたかくて
うしなったその瞬間しゅんかんいとしくなる そのくりかえ
いものねだりばかりですべてをくしてしまった

いつものドアのこうには
おだやかにだまりがれるだけ