流ながれるエンドロールに
彷徨さまよう君きみが揺ゆれてる

心こころは遠とおい何時いつかの
映画えいがの続つづきを生いきるみたい

不意ふいにまた振ふり返かえる“隣となりにあるはず”の影かげ
冬空ふゆぞらを見上みあげては一人夏ひとりなつを想おもう 眼めで
「現あらわれてまた消きえる それが全すべてだよ」と
その口くちは誰だれに言いうの?

これだけの悲かなしみも痛いたみも追おいつけない
そのとき流ながれた星ほし 瞬またたく想おもい、速はやく

高鳴たかなる音おとは激はげしく
痛いたみに溺おぼれてしまいそうだ

苦くるしくて切せつなくて何なにも思おもえなくて
また面影おもかげを傷きずつける一人ひとりよがりの日々ひび
現あらわれてまた消きえる それは幻ゆめのように
君きみを塗ぬりつぶす
今いまも きっと

暗闇くらやみに流ながれるエンドロールの歌うたは
終おわりを告つげているの?
それとも日々ひびはまた始はじまる?

始はじまりを告つげる歌うた それをまだ願ねがうなら
流ながれる星ほしは強つよく瞬またたく 残のこる光ひかり