また隠かくした もう一ひとつの夢ゆめの中なかで見みてた夜よるを思おもい出だした
君きみの中なかに落おとしたひとりを
見みつけないで 僕ぼくはまだ居いないから

目めを塞ふさいで見みてたものは なくしかけた僕ぼくの世界せかい
思おもい出だして 忘わすれた言葉ことばを
見みつけないで 僕ぼくはまだ居いないから

美うつくしい嘘うそもつけずに透明とうめいな人ひとに憧あこがれて
目めを塞ふさいで見みえたものは 冬ふゆに堕おちた夢ゆめの匂におい

風かぜに触ふれたらさらわれるかな
秘密ひみつに咲さいたスローモーション
風かぜに触ふれられたら 心こころがさらわれていく

伝つたえかけた言葉ことばをなくして
僕ぼくの中なかへ誰だれかが飛とび降おりていく
思おもい出だして 忘わすれた言葉ことばを
見みつけないで 僕ぼくはまだ居いないから
さらわれていく

いつかの記憶きおくの中なかから 透すき通とおるものを傷きずつけた
目めを塞ふさいで見みえたものは 風かぜに消きえた夢ゆめの匂におい