風かぜに身みを寄よせて紡つむいだのはあなたへ贈おくる言ことの葉は
悲かなしみに冷ひえたあなたの心こころを温あたためる詩うた

一人ひとりで抱かかえるにはこの荷物にもつは少すこし重おもすぎるよ
それでも笑わらってみせる顔かおが余計よけいに悲かなしいから

風かぜの祈いのりよ大地だいちに届とどけ
吹ふき荒あれる山背やませに身みを乗のせて
いつかあなたが流ながした涙なみだ
悲かなしみの火群鎮ほむらしずめるまで
舞まい上あがれ春はるの空そら

時ときの流ながれさえ憎にくむほどに長ながい夜よるの帳とばりが
幾重いくえに重かさなり月明つきあかりも街灯まちあかりも消けす

夜明よあけを誘さそうのは心こころの底そこから笑わらえる時とき
その時ときは隣となりで僕ぼくも一緒いっしょに笑わらってもいいかな

風かぜの祈いのりよ遥はるかに響ひびく
緑みどりの風かぜもまた人ひとの声こえ
いつかあなたと見みた影法師かげぼうし
今いまはまだ涙滲なみだにじませても
舞まい上あがれ春はるの空そら

風かぜの祈いのりよ大地だいちに届とどけ
吹ふき荒あれる山背やませに身みを乗のせて
いつかあなたが流ながした涙なみだ
悲かなしみの火群鎮ほむらしずめるまで

風かぜの祈いのりよ遥はるかに響ひびく
緑みどりの風かぜもまた人ひとの声こえ
いつかあなたと見みた影法師かげぼうし
今いまはまだ涙滲なみだにじませても

舞まい上あがれ春はるの空そら