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たかたか天目指てんめざりん蓮華れんげなり

さびしさは水鏡みずかがみ 時忘ときわすれのきょう にじ現実げんじつ
キミの下宿げしゅく 漱石そうせきしおりよりさきすすまない

りたままの鞄抱かばんだいた なつかしいにおいした
ふとかけた日々ひび奇蹟きせき つたえたいキミがいない

ごらん今日きょう宵山よいやまかさねた歳数としかぞえる
どろけぬひとでした けがれなき蓮華れんげなり

大丈夫だいじょうぶ」「平気へいきだよ」 薄氷はくひょう笑顔えがお つらぬいた
ひとみな りながら もどれないかわわたるもの

石畳いしだたみみるひかり 永遠えいえんかんじたから
わたとりなつげて かねおと背中押せなかおした

時間じかん鼓動こどう めたくて みみふさぐ されど
自分じぶん鼓動こどうひびくから わすれない このさき
わらぬ面影おもかげ

かすみゆく 名残月なごりづき キミがまだここにいるようなよる