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よみがな
どこまでもぐに けたなら素敵すてきだね
ほら まるで あの送電線そうでんせん
おとこものの Tシャツ 洗濯せんたくぜて
はは わたし 二人ふたりらし

きなあのひとらしてみたいと
卒業式そつぎょうしきよるにぽつり

とてもやさしく とてもゆっくり とてもすまなそうに
はなはじめた 一言ひとことづつ 言葉選ことばえら
涙拭なみだふいたら ありがとうって わせてください
よめくみたい わたしよりさき

なによりもわたしだった いつだって二人ふたりだった
そう 全部ぜんぶ 後回あとまわしだった
がた台所だいどころ 溜息ためいきをついていた
もう めた ことがあるのね

わるわたしわらないあなた
神様かみさま何故なぜ 不公平ふこうへいなの

なにわずに きしめてよ すこしのあいだだけ
もどせない 歳月としつきには けるけれど
うならば おめでとうって わせてください
しあわせになってね わたしよりさき

とてもやさしく とてもゆっくり とてもすまなそうに
はなつづけた おもいのたけ まらないで
とてもいとしく とても無垢むくな とてもおんならしい
横顔眺よこがおながめてた

あのあなたは あるきだし 送電線そうでんせんした
れたんぼを すすみちなどいけど
かえらずに こころのまま ひとつだけまま
わすれるもんですか あなたの背中せなか