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よみがな
細長ほそながさかけた。かさのコートをいでけた。
夕暮ゆうぐれのかえみちで、ひとごとをつぶやいている。
きみのいないまちはじめての季節きせつ
つたそこねたこと、もうおぼえていないや。

茜色あかねいろまるから、今日きょう明日あしたもそのおもも。
奇跡きせきはいらない。荷物にもつになっちまうでしょう。

づいていた、
ぼくのこころがあたらしいなにかをもとめはじめていることを。

よるにおいにわったら、すす支度したくをはじめよう。
奇跡きせきはいらない。せなくなるでしょう。

そういえば、きみくのをたことなかったな。
そんなことかんがえてたら、そりゃれるよな。
よそしてけつまずいても、いまさらだ。くことなかれ!

茜色あかねいろまったら、つぎ言葉ことばをみつけよう。
奇跡きせききない。理由りゆうがないからね。

茜色あかねいろまるから、今日きょう明日あしたもそのおもも。
奇跡きせきはいらない。荷物にもつになっちまうでしょう。