宛あてのない歌うたを歌うたおう
全すべてを帳消ちょうけしにしてしまうために

宛あてのない歌うたを歌うたおう
全すべてを両手りょうてで抱だきしめるために

宛あてのない歌うたを歌うたおう
全すべての出来事できごとを忘わすれるために

宛あてのない歌うたを歌うたおう
全すべての出来事できごとを思おもい出だすために

短みじかい夕焼ゆうやけが 街まちを通とおりすぎ
子供達こどもたちの声こえが 路地ろじの向むこうへ 消きえてゆく

歌うたは 歌うたは どこへたどり着つくんだろう? 響ひびくんだろう?
誰だれか 誰だれか 想おもい焦こがれてる人ひとの胸むねのそばに 寄より添そうだろうか?

寂さびしい朝焼あさやけが 街まちを色いろづけて
子供達こどもたちの声こえが どこからか 聞きこえてくる

歌うたは 歌うたは どこへたどり着つくんだろう? 響ひびくんだろう?
誰だれか 誰だれか 夢ゆめに潰つぶされてしまいそうな人ひとの 胸むねの奥おくへ

歌うたは 歌うたは どこへたどり着つけばいいんだろう? 響ひびけばいい?
届とどけ 届とどけ 迷まよわないで君きみの胸むねの奥おくへまっすぐ 届とどいてくれ