空そらが晴はれた くうきのにおい
朝露あさつゆの音おと 絡からまった
つまさき立だちで 誘さそう木枯こがらし
毛布もうふからやっと 抜ぬけ出だすよ

ややこしい事こと 忘わすれたい事こと
沢山たくさんあるよ 消きえないよ
それから逃にげて 早はや3ヶ月かげつ
ここまでくれば 見みえないな

随分遠ずいぶんとおくへと 来きたつもりでも
裸足はだしのままじゃどこもいけないね

昨日きのうの自分じぶんにね 一ひとつだけ言いえるなら
「無駄むだな一日いちにちじゃなかったでしたか」
夜よるをちぎったら メロンソーダにばらまいて
ボートを浮うかべたら 向むこう岸ぎしに行いこう

空そらが晴はれた くうきのにおい
朝露あさつゆの音おと 解とけた

随分近ずいぶんちかくへと 来きたつもりでも
最後さいごの最後さいごが踏ふみ出だせないまま

明日あしたの自分じぶんにね 一ひとつだけ言いえるなら
「必死ひっしでいますか 向むき合あえていますか」
知しらない間あいだに傷きずつきながら続つづいていく
ピカソでも誰だれでもそうやって続つづいていく