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あたしは十九じゅうくまちでもうわさの ちょっとした不良ふりょう
わりかし美人びじん部類ぶるいだったから ちやほやされたわよ
まゆをひそめてる 大人おとな尻目しりめに ずいぶんあそびもしたわ
人生じんせいってなんて ちょろいもんだって めたまなざしで

あなたがあたしを きといったとき おもわずわらったわ
あんまり真面目まじめで こちこちになって ふるえてさえいたでしょう
そんなおとこって たことなかった それであたしもふるえた
人生じんせいってなん奇妙きみょう素敵すてきって すこしだけいた

やすいアパート くら部屋へや 景気けいきわる時代じだいだって
へらないジョーク って ふたりわらえば しあわせで

五年ごねんがたったら あたしはやめてた 煙草たばこをまたはじめ
あなたの浮気うわき七回目数ななかいめかぞえ あたしも三回目さんかいめ
視線しせんをそらして 会話かいわったけど どこでもそんなものでしょ
人生じんせいってそうよ 退屈たいくつだったって おもしながら

さもない毎日まいにち 半年はんとしぎた そのまないあめ
いたこともない 病気びょうき名前なまえが あなたのくちびるから
あたしはこわれた 空缶あきかんみたいに くちけていただけ
人生じんせいってなん意味いみ不明ふめいなの いなくなるの あなた

しろけむりのぼった そらはどこまで よくれて
あたしはいた 自分じぶんでも うたがうくらい 大声おおごえ

あいだったかなんて だれもわからない おしえてほしくない
とっくにわすれた むかしのこと 時々浮ときどきうかぶけど
ほほみがすこじっているなら それでいいとうわ
人生じんせいってなんおろかなものなの あとになってわかる
人生じんせいってなんおろかなものなの みんなあとでづく