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りしぼくひとは この都会まち一握ひとにぎりで
故郷ふるさとじゃ 旧友ともたちがつど
はす水面みなもゆるころ

さきくして もどったメール
あがなえぬ約束やくそく かさねど
しあわせであれば”と 笑顔えがお

ぬぐいきれないうれいを ひとつずつ してはぼく
明日あすなにのこせるだろう
ながいトンネルのさき 無作為むさくいせば
やがてひかりむだろうか

がりかどのないみちいと 何度なんどとなく かせて
くもわるくも たけって またまよ枝分えだわかれのまえ

だれおなじだけの 時間ときごすのに
ふと自分一人じぶんひとりおも
のこされたような にもなるけど

かいかぜ全身ぜんしんめて それでもきて
めぐく いつかの路地ろじ
あいするひとたちの 笑顔えがおがあればいい
そらねがうよ おもいをせて

いのっても すがっても 大切たいせつだった景色けしき
ひとつ またひとつ 風化ふうかしてゆくんだろう
さびしくとも 残酷ざんこく時代とき希望探きぼうさが

ぬぐいきれないきずなら むねいま きざけてぼく
かいかぜ全身ぜんしんめて それでもきてこう
明日あすだれ出逢であうだろう
ながいトンネルのさき 無作為むさくいして
光灯ひかりとも場所ばしょへとかおう
あるこう