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一本いっぽん電話でんわけたぼく
バイトさきしタクシーにきみもと
タクシーのなかぼく神様かみさまいのっていたんだ
でももうさきながくないのもっていたんだ
病院びょういんいたぼくはタクシーを階段かいだんがり
給湯室きゅうとうしつがった三番目さんばんめ部屋へや きみ部屋へや
きみのおかあさんがくずれていた
きみのおとうさんはせっせとうごいていた

すべてはまぼろしさ このうつなにもかも
すべてはまぼろしさ こののこされたおもいも

けたくないやと あいつはった
けたくないなと ぼくおもった
それっきりだった もっとはなしておけばよかった
2005ねん あいつはんだ

一艘いっそうふねなみをザブザブ
すすすすすす
ぼくはといえば なみさそわれ
うみうみ

すべてはまぼろしきしめたいこぼれちるはい
すべてはまぼろしさ このむねにしがみついたいたみも

一艘いっそうふねなみをザブザブ
すすすすすす
ぼくはといえば なみなみさそわれ
うみうみ

ほしえない ほしえない
えない えない
ほしえない ほしえない
うだりうだりうだり かぜ
れる