この雪ゆきのように春はるが来くれば 消きえてゆくだろうと思おもってた
なのに私わたしの 心こころは今いまも あなたを浮うかべてる

東京とうきょうへ就職しゅうしょくするのだと 知しったから近ちかづくのは辞やめた
全すべてを捨すてて 飛とび込こめる程ほど 無邪気むじゃきな私わたしじゃなかった

これでいいんだ これでいいんだ 呟つぶやいてみるけど
あなたの 横顔よこがお 思おもい出だすのはなぜ
重おもくてダサイやつに なりたくなかった

どうせ上手うまくなどいかないよ ストローの音おとを立たて飲のみ干ほす
あなたの日々ひびを 励はげます度たびに つよがりの嘘うそになるでしょう

これでいいんだ これでいいんだ 呟つぶやいてみるけど
あなたの 横顔よこがお 思おもい出だすのはなぜ
諦あきらめようと思おもう それくらいの男おとこと 言いい聞きかせてるの

別わかれの朝あさ 東京行とうきょういき おどけて笑わらった
あなたに手てを振ふるわ

これでいいのか これでいいのか わからなくなる度たび
あなたを 少すこしだけ 思おもってもいいよね
棘とげみたいに刺ささって ずっと抜ぬけないままの
本当ほんとうの私わたしの気持きもちが 思おもい出でに変かわるまで