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寒空さむぞら下凍したこごえそうなみち
おも足取あしどりで辿たどりながらも
きみ見付みつけたはないていて
おもわず笑顔えがおがこぼれそうになった
あのなつかしい場所ばしょ
つめたいあめしずくがこぼれて
かさにもかえるけど
かじかんだあたためるものが
ぼくにはポケットと片方かたほうしかいさ

らしてかぜいてる
すこしのぬくもりだけのこして
おももまたいろちては
自然しぜんわすれてときながれるなら

きみぼくにぎった拍子ひょうし
途切とぎれかけていた気持きもちのいとつながる
あたたかいそのにぎかえせない
ぼくまえしろはなれていた

なみだあとこおらないうちに
つめたかったあめゆきにかわっていった
ふるえるぼくかたたたくように
ゆっくりとやさしくしろはなびら

もえるようにあか色付いろづ並木なみき
しずかにりるゆきたよりなさに
ほそ身体からだぼくにあずけて
ねむったきみのことをそっとかさねてみた

このむねなかきみそだてたやさしさのはな
だれかをおもって芽吹めぶいた
かわいたこころれないように
ぼくはいつもやさしいだれかをさがしている

とおすぎる場所ばしょでもぼく
しろはな見落みおとすことなくめる
きみとどところまで
このかぜいてくれるだろう
そこではなはきっとあの日僕ひぼくんだものさ
いまだれかをさがしてれてるはずなのに
あの場所ばしょったら本当ほんとう気持きもちがこぼれる

きみぼくにぎった拍子ひょうし
途切とぎれかけていた気持きもちのいとつながる
ぼくひらやさしくつつ
きみのそのにぎかえせずにうつむいた
一人ひとりぼっちだけど こころなか
きみそだてたあのしろはな
れないようにずっとやさしいだれかをってる