君きみがいた夏なつの空そら
海うみの向むこうに心捕こころとらわれて
雪ゆきの降ふる街まちで僕ぼくはまだあの日ひのこと
思おもい出だすよ

8月がつの太陽たいようの下した
セントーサの海岸沿かいがんぞいは
初はじめて2人ふたりきりで歩あるく道みちだった

束つかの間まの出会であいの中なか
すぐに互たがい夢中むちゅうになった
いずれ来くる別わかれを忘わすれてしまうほどに

半年はんとしが過すぎてまだ
悴かじかんだ指ゆびが求もとめてる

君きみがいた夏なつの空そら
どこまでだって行いける気きがしてた
同おなじ風かぜに抱だかれ 笑わらってた遠とおい景色けしき

一ひとつだけごまかした
言葉ことばが僕ぼくを今いまも締しめ付つける
心こころだけ動うごかないで
あの日ひのままずっと君きみを
探さがしてるよ

不思議ふしぎだね何一なにひとつ
色褪いろあせないままでここにある

約束やくそくに意味いみはないと 最初さいしょからわかってたね
未来みらいは平気へいきな顔かおで 僕ぼくらを呼よんでいた

寂さびしさを口くちに出だせず 帰かえる日ひが近ちかづくのに
背中合せなかあわせのまま 眠ねむりについた夜よる

君きみがいた夏なつの空そら
嵐あらしのように降ふり出だした雨あめに
冷ひえきったその背中せなか
抱だきしめて頬ほほを寄よせた

いつか来くるさよならも
言葉ことばになんてせずにいたことは
本当ほんとうは君きみの心こころ 繋つないでいたい
僕ぼくのずるさ

雨あめの音おとより強つよい鼓動こどう
遠とおくの空そらに飛とぶ飛行機ひこうき
少すこし震ふるえた君きみの「好すき」が
あの日ひから残のこってる
ずっと...

君きみがいた夏なつの空そら
海うみの向むこうへむけて手てを伸のばす
冬ふゆの来こない街まちで君きみは今何いまなにを見みてる?

会あいに行いこう
何一なにひとつごまかさないで君きみに伝つたえたい
抱だきしめて離はなさないよ
あの日ひのまま探さがしてた
夏なつの空そら