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だれもいない なつわり 夕立ゆうだ雨宿あまやど
れて けそうな本音ほんね はかりあぐねていた

かみつた雫落しずくおちる まさにその刹那せつな
どちらからともなく 会話かいわ 無理矢理むりやり ふさいだ

青天せいてん霹靂へきれき えてく境界線きょうかいせん
その一瞬いっしゅんなにもかも かりえたようなフリして
そして ただ かさたがいを

はやる気持きもふくがる 積乱雲せきらんうんのようで
けれど はだ不安ふあん ぬぐえずにいた

舌先したさきあまいしびれ んでたしかめてみる
とまどれる 視線しせんのわけ おしえてくれよ

ひとなつ経験けいけん つんざくような雷鳴らいめい
その一瞬いっしゅん閃光せんこうに ひどくむなしさがこみげて
そして また 見失みうしなたがいを

突然とつぜんあめ必然ひつぜんあめたれて しずんでゆくんだ
やがて跡形あとかたもなく えてしまうなら
なぜ まじわるんだろう

青天せいてん霹靂へきれき 境界線きょうかいせん
その一瞬いっしゅんで ためらいも 打算ださんきるくらいに
いまは ただ かさたがいを