年末ねんまつにぼくはひとり暮ぐらしをやめて
実家じっかに帰かえって家族かぞくと暮くらしてる
孤独こどくでいるための布団ふとんの硬かたさってのがある
ぴったりとあてはまる 春はるの風かぜが吹ふいている

夏なつに付つき合あった恋人こいびととは今いまはもう別わかれて
名古屋駅太閤口なごやえきたいこうぐちにもなかなか行いかなくなるね
あの娘こと見みた海うみには二ふたつの種類しゅるいがあって
簡単かんたんに言いえば『よろこび』と『哀かなしみ』の二ふたつだ

何なにを知しって 何なにを騙だまし 何なにを手てに入いれた?
何なにに抱だかれ 何なにを流ながし 何なにになっていく?
「何なにもなくて 何なにもなくて なんでももういいや。」
なんてきみは言いうのなら生いきることは諦あきらめましょう

簡単かんたんに悲かなしいだなんてぼくはまだ言いえないよね
自分じぶんのずるさを知しっていて生いき方かたを許ゆるせない
ひりつくような夜よる 撮とりためた写真しゃしんを破やぶる
ぴったりとあてはまる また夏なつがやってくる

4分ぶんの1の肺はいで吸すい込こんだ83mgのニコチンとタール
息遣いきづかいは荒あらく 吐はき出だした生いき方かた
「好すきなようにやれよ?」 好すきなようにやっていくよ

何なにを汚よごし 何なにを犯おかし 何なにを捨すててきた?
何なにを抱だいて 広ひろげた腕うで 何なにが残のこったの?
「何なにもないし 何なにもないし 何なにもかもいらないよ。」
なんてきみは言いうのなら生いきることは諦あきらめましょう

心臓しんぞうを雑巾ぞうきんのように絞しぼって
もうこれ以上歩いじょうあるけないところまで
酸素さんそも余裕よゆうも心こころも音楽おんがくも
全然足ぜんぜんたりない そんなところまで

きみの命いのちは津波つなみひとつで消きえるよ
生いきるっていうことは失なくし続つづけていくこと
でもそれと同時どうじに命いのちの分水嶺ぶんすいれい
満みたされることも空からっぽにもならない

そしてまたぼくには恋人こいびとができで
それは愛あいであり それは孤独こどくであるが
今いまさらじゃないだろう? 遅おそくはないだろう?
体からだは冷つめたく、心臓しんぞうは燃もえている

何なにを知しって 何なにを騙だまし 何なにを手てに入いれた?
何なにに抱だかれ 何なにを流ながし 何なにになっていく?
「何なにもなくて 何なにもなくて なんでももういいや。」
なんてきみは言いうのなら生いきることは諦あきらめましょう

何なにを汚よごし 何なにを犯おかし 何なにを捨すててきたんだよ?
何なにを抱だいて 広ひろげた腕うで 何なにが残のこったの?
「何なにもない!何なにもない!何なにもかもいらないよ!」
なんてきみは言いうのなら

今いますぐ殺ころしてあげるよ