「緊急事態発生きんきゅうじたいはっせい。聞きこえてますか?」
誰だれかに合図あいずした
絶対絶命ぜったいぜつめいのこの現状げんじょうを切きり抜ぬけたくて

6弦げんのサイレンをかき鳴ならして 宇宙うちゅうと交信こうしん
アンテナの先端せんたんに括くくりつけた リボンが揺ゆれる
気きまぐれにキャッチした感情かんじょうの電波でんぱは
ノイズだらけでも

SOSを飛とばしてたって君きみの声こえは届とどかなくて
涙拭なみだふいて全速力ぜんそくりょくで 走はしる 走はしる
1億光年先おくこうねんさきの星ほしで同おなじように誰だれかが飛とばしてる信号しんごう
私わたしが受うけ止とめるから

心拍数上昇しんぱくすうじょうしょう 加速かそくしていくリズムに乗のせて
人生最大じんせいさいだいのフルボリュームで奏かなでるメロディー
埃ほこりにまみれて動うごかなくなってゆく
私わたしの心こころを、助たすけて!

誰だれかが差さし伸のべる手てにすがりついたって
悲かなしみの夜よるはやがて訪おとずれるの
また、明日あしたを夢見ゆめみて眠ねむる

等身大とうしんだいの私わたしはいつも暗闇くらやみでうずくまって
独ひとりきり下したを向むいて 泣ないた 泣ないた

SOSを飛とばしてたって私わたしの声こえは届とどかなくて
涙拭なみだふいて上うえを向むいて 叫さけぶ 叫さけぶ
青空あおぞらの向むこうから受うけ取とった誰だれかの信号しんごうは
あの日ひの私わたしが飛とばした 傷きずだらけのSOSだ