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三年前さんねんまえあき雨降あめふした夕暮ゆうぐどき
ちいさな黄色きいろいスニーカー はじけるこえのあなたでした
おな田舎いなかなつかしさと 風景ふうけいえてきたこと
いまでも昨日きのうのことのよに あの偶然ぐうぜんおもします

あめぼくらをそのままでいさせるように
ながながつづいた

あなたがそばにいるだけで ぼくやさしくなれるのです
いつしか あめこいわって
れたこころ そっとつつぼくのそよかぜ

あれは去年きょねんはる子犬こいぬもうたたね昼下ひるさがり
ってすぐの黄色きいろいカーテン ゆるやかなにゆれています
いつのにか寝息ねいきをたてる あなたがとてもいとしくて
いまでも昨日きのうのことのよに あのだまりをおもいだします

こいぼくらをそのままでいさせるように
ながながときめた

あなたがそばにいるだけで ぼくつよくもなれるのです
いつしか こいあいわって
このぬくもりを ずっとまもりたい ぼくちかうよ

あなたがそばにいるだけで ぼく光輝ひかりかがやくのです
いつしかあいちかいにわって
その左手ひだりてに そっと だまりを ぼくおくるよ

50年後ねんごふゆ
こたつで二人ふたりちゃ
黄色きいろくなってるあなたの
べすぎだよとわらいあいます…