あたしの中なかから
あなた全部消ぜんぶけせとあなたが言いうから
消けしゴム一ひとつ握にぎりしめたなら
思おもい出でへ出でかけるの

この上のぼり坂ざか、何故なぜか好すきだったよね
この長ながい橋はしも幾度通いくどとおったろう
夜景やけいの丘おかは数度すうどだけ
この公園こうえんは今年ことしも緑みどりの絨毯じゅうたん

無理むり。
あなたは消けせない
こんなにもあたしの中なかにある
消けせなんて
最後さいごにいじわる言いわないで。

消けしゴム一ひとつ握にぎりしめながら
あなたを思おもい出だす

小ちいさい顔かお、薄うすいくちびる
笑わらうと頬ほほにしわができるの
節ふしだった指ゆびを幾度握いくどにぎったろう
目めの下したのほくろ、星座せいざみたいって思おもってた

無理むり。
あなたは消けせない
こんなにもあたしの中なかにある
消けせなんて
最後さいごにいじわる言いわないで。

忘わすれるのを待まつほか無ないでしょ?
至いたる所ところにあなたが居いるのに消けすなんて

無理むり。
あなたは消けせない
こんなにもあたしの中なかにある
消けせなんて最後さいごにどうしていじわる言いうの?