おじいさんはおばあさんと目めを合あわせ あまり喋しゃべらない
寄より添そってきた月日つきひの中なか ただ幸しあわせばかりじゃなかったんだ

分厚ぶあついガラス眼鏡めがね 手てのひらのシワ
写真しゃしんには写うつらない思おもい出で 笑わらい出だす二人ふたり

出逢であった日ひ 恋こいに気きづいた日ひ
結婚けっこんした日ひ 別わかれたいと思おもった日ひ
子供こどもを抱だいた日ひ 手てを離はなれた日ひ
溢あふれる涙なみだよ これは幸しあわせな日々ひび

おじいさんはおばあさんを呼よぶ時ときも 名前なまえじゃ呼よばない
おこった顔かおがいつもの顔かお ただ嬉うれしい時ときには口笛くちぶえふく

お気きに入いりのニット帽ぼうおばあさんが編あんだ
子供こどもの頃ころのようにありがとうが伝つたえられない

泣なかせた日ひ 家いえを出でて行いった日ひ
抱だき合あえた日ひ 背せを向むけて眠ねむった日ひ
希望きぼうを持もたせた日ひ それを恨うらんだ日ひ
溢あふれる涙なみだよ やけにデコボコな日々ひび

おじいさんは からだをこわして
おばあさんは 独ひとり泣ないた
伝つたえなくちゃ大切たいせつな気持きもち
いつも毎日本当まいにちほんとうに、、、、

出逢であった日恋ひこいに気きづいた日ひ
結婚けっこんした日別ひわかれたいと思おもった日ひ
子供こどもを抱だいた日手ひてを離はなれた日ひ
溢あふれる涙なみだよ これは幸しあわせな日々ひび

涙なみだの数かずだけ きっと幸しあわせな日々ひび