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よみがな
かなわぬ ねがいは
ひとつぶのたね
ふかよるめる

つきのしずくで
そだてたならば
どんなふうにがのびて
そしてはななにいろで
ひっそり ゆめのどこかで
くのでしょうか

もしも ねがいが
もうここにいないひとに
おくるものなら

よごとに ますのは
やみしずけさ
もういちど あの微笑ほほえみと
やさしいこええるなら
すべてを てることさえ
いとわないのに

なみだは 夜露よつゆかれ
くさちる
その葉陰はかげ おもたちが
はらはらおどるよ

見果みはてぬ かなしみ
そらはなてば
こうもりたちのはね
夜明よあけのひかりをびて
今宵こよいゆめわりで
えるでしょうか

いつでもおもいは
わることなく
むねおくに たたずむ