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よみがな
夜よは静しずかに聞ききいらん
天鵞絨ビロードの声こえ
衣擦きぬずれの囁ささやき
そっと夢ゆめを織おり紡つむぐ様よう
目めを閉とじて
記憶きおくの指ゆびを愛惜いとおしむ
過すぎ行ゆく日々ひびよ
死しに行ゆく日ひ
われを今いまに留とどめたまえ

月下げっかの窓まど
青あおに病やむ
夜空よぞらの水面細波立みなもさざなみたち
溺おぼれ沈しずみ天てんの底そこいへと

ふたたび密ひそかに目覚めざめれば
深ふかき温ぬくもり
しじまを奏かなでた吐息といきの
消きえ入いる夢ゆめの
残のこりし優やさしき影かげ
抱だき取とらん
胸むねに重かさなり合あう哀かなしみも
過すぎ行ゆく日々ひびよ
行いき行ゆく日ひ
われを今いまに留とどめたまえ
未まだ