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のこだけたよりに ぎし日想ひおもえば ぼくよわれるまで只泣ただなきました

かえ場所ばしょちがうけど かさひとつしかなくて
ぼくれたくないから さよならしました

紫陽花あじさいはなくこのみちかどがったら きみ部屋へやまで
わずかな距離きょり 距離きょりいまとお

すこびた 睫毛まつげにかかる前髪まえがみも かきあげる つめいろどむらさき

ぼくらないきみひとつけるたび
一年いちねんという月日つきひただやみました

再会さいかいあさたそれぞれの らし 背負せおうもの 上手うまわらえない
ぼくぼく後悔こうかいうず

「またね。」とってかえ薬指くすりゆびには 日焼ひやけのあと
やさしいうそ最初さいしょ最後さいご

紫陽花あじさいはなくこのみちかどがったら きみ部屋へやまで
わずかな距離きょり 距離きょりいまとお