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【詩を詠む聖女:Σοφια】

嗚呼ああ...かなしみはうみいろ あおあお
嗚呼ああ...くるしみはなみおと つよよわ

少女しょうじょほお薔薇色ばらいろかがやきてうるわしの
されどわかつぼみかなしみにれて いまひらかず

ざしたひとみついやみ くらくら
ざしたすみれついゆめ あまにが

なにもない場処ところだけれど みずひかり あいりてよ
ようこそ此処ここは【詩人の島レスボス
海原女神サラサ太陽神イリオス 腕白かりなしろ美女神カーラ聖域せいいき

貴方あなたたものも 嗚呼ああ...真実しんじつ
不条理ふじょうりばかりおとずれる 嗚於おお...現実げんじつ

されど世界せかいれだけではないのよ
ねぇ...お嬢さんミーシャ よろしくて?

つらいしいたいしひどいしいやだと わめいてみても
運命うんめいしろいと人間ひとつむげない

おそれずるがずねたまずうらまず だれよりもしたたかに
うるわしくほこはなりなさい

紡がれる縦糸――
聖女は少女の不思議な力を見抜き
彼女が生きる道と術を示した

【記憶の水底】

かつて はげしく あいしたひとがいたのよ
されど とおくへ ってしまったわ……

あいとはしとねつかえるため奴隷どれいではないわ
ましてはらため道具どうぐではない

嗚呼ああ...天空てん大地海原うみ人間ひとおのれ運命さだめあい
かなしみさえかて出来できはなりなさい