文字サイズ
よみがな
海沿うみぞはしくるま
びてゆく ひこうきぐも
ふさいでたわたし
ちいさいくるまめてした

気付きづきもしなかった わろうとする季節きせつ
あしなつ いかけるようにはし

あののあなたにいたいな
時計とけいはりもどしてよ
大嫌だいきらいななつもあなたが心躍こころおど季節きせつえてゆく
きたい気持きもちでいても
あなたがわらうから
またつられてわらってたわたし気付きづいた

相手あいてことなんて
かまわずにいたりわらったり
時々少ときどきすこしだけめんどくさい あなたがきだった

夕暮ゆうぐれのうみはもうおよげはしなかったけれど
湿しめった潮風しおかぜそっと
こころちかづけてくれた

あののあなたにいたいな
時計とけいはりもどせない
大切たいせつづくのはなぜいつもくしたあとなんだろう
きたい気持きもちでいても
あなたがわらうたび
またつられてわらってた自分じぶんきだった

もうすこしだけそばたいと
あの時言ときいえなかった
本当ほんとう大切たいせつ言葉ことばかくして
わがままなのはいつもわたしだったのに

あののあなたにいたいな
またきらいななつぎてく
いつかみたいな潮風しおかぜ
かれるたびおもしている
きゅんとなる記憶きおくなかであなたがわらうから
またつられてわらってしまうたび
えない日焼ひやあとみたいに
かすかなおもがされて
いたいんだ