舞まい踊おどれ一夜ひとよに 愛あいの火ひが消きえぬように
あなたの名なを呼よぶの 嵐ヶ丘あらしがおかで

月つきも涙なみだをこぼす丘おかで
私わたしはひとり 凍こごえそうなの
街まちの灯あかりが 遠とおくきらめき
あなたが今日きょうも生いきてると教おしえる

舞まい踊おどれ今宵こよいは 砕くだけ散ちる星ほしになって
もう一度いちどその胸むねに 墜おちてゆきたい

ねえ 思おもい出だしてよ
この丘おかの上うえ 倒たおれて抱だきしめた
汚けがれを知しらぬ 子供こどものように
見みつめ合あった日々ひびを

いつかふたりは自由じゆうを忘わすれ
乾かわく心こころで旅たびに出でたわ
愛あいするほどに傷きずつけ合あって
戻もどる術すべさえも 失なくしたとゆうの?

舞まい踊おどれ今宵こよいは 吹ふき荒すさぶ風かぜになって
あなたの夢ゆめの中なか 飛とんでゆきたい

闇やみを溶とかす光ひかり
あの日ひのように あなたと探さがしたい
荒あれ野のに咲さいた ヒースの花はなが
枯かれてしまう前まえに

舞まい踊おどれ一夜ひとよに
愛あいの火ひが消きえぬように
あなたの名なを呼よぶの 嵐ヶ丘あらしがおかで