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交差点こうさてんってきみに“さよなら”をときちかづく
なんとなくこれが最後さいごだと 遠回とおまわりしてあるいた

路地裏ろじうらちいさなはなつけてきみまった
突然振とつぜんふしてきたあめ あとすこしの雨宿あまやど

ゆっくりとはなれてく もどることのないみち
いつのにかぼくらはあるいていた

“さよなら”でさみしいけど いつかまたえたらって
えなくてただった はなれていくきみ
ひとごみにえていく きみかえらないで
しあわせなおもだけのこして そっとっていった

とおざかるくも 夕暮ゆうぐれのそら あのおなじに辿たどみち
雨上あめあがりのまちにおいを いつもぼくおも

ときながれていって いろんなことがわっていった
だけど大人おとなになったいまおぼえている

“さよなら”でさみしいけど いつかまたえたらって
えなくてただった はなれていくきみ
ひとごみにえていく きみかえらないで
しあわせなおもだけのこして そっとっていった

今日きょうもまたあの場所ばしょをいつものようにとお
きみはもういないけれど 季節きせつはまためぐる

さよならはさみしいけど またいたい気持きも
ゆっくりとけるようにえていってしまう
すこしだけらくになって もうかえらないで
このあわおも そっとむねにしまってあるいていくいま