「元気げきでいますか 無理むりしていませんか」
部屋へやを小ちいさく照てらす 留守電るすでんのオレンジ
ああこんな夜よるは 遠とおくの町まちから
風かぜが届とどきそうで 窓まどをそっと開あける

あふれるのじゃなくて 激はげしいでもなくて
でも決けして途切とぎれず 枯かれない河かわのように
春夏秋冬はるなつあきふゆ 朝あさも昼ひるも夜よるも
ふりむけばそこで 笑わらってくれる人ひと

ときには空そらになり
ときには道みちになり
胸むねに届とどく あいのうた
あなたのぬくもりは
あなたのほほえみは
僕ぼくを満みたす あいのうた

横顔よこがおを見上みあげて 手てをつなぎ歩あるいた
あの日々ひびは今いまでは 遠とおい記憶きおくだけど
いつしかあなたの 背せを追おい越こしても
なぜだか感かんじる 守まもられていると

ゆっくりと静しずかに 穏おだやかに優やさしく
でもいつかすべてを 包つつむ河かわのように
遠とおく離はなれても もし背せを向むけても
いつだって僕ぼくを 許ゆるしてくれる人ひと

ひだまりの温度おんどに
よく似にたまなざしが
そっとゆれる
いつの日ひも
惜おしむことを 知しらぬように
すべてくれる あなたに
僕ぼくは何なにができるの
何なにができるだろう

ときには雨あめになり
ときには虹にじになり
胸むねに届とどく あいのうた
あなたのぬくもりは
あなたのてのひらは
僕ぼくを満みたす あいのうた