月夜つきよの道みち 影かげを並ならべ
はるか恋路こいじ 照てらす夕ゆうべ

時ときが来くれば はなればなれ
互たがいの道みち 帰かえる定さだめ

ああ ただ一度ひとたびの 逢瀬おうせのために 重おもいこの 衣脱ころもぬぎ捨すてて
すべてを忘わすれ ただ今宵こよい 踊おどりましょう

風かぜよ 空そらよ 一夜ひとよの 恋こいを身みにまとえば
今願いまねがうは 星ほしよ 大地だいちよ 永久とわにこの時間じかんが続つづきますように

さやか水みずに 星ほしは落おちて
天あまは嘆なげく 地上ちじょうの悲話ひわ

ああ 手てを取とり合あえば 近ちかづいてゆく その距離きょりが 零ゼロに変かわるまで
君きみと思おもいを 重かさねてく 影かげひとつ

風かぜよ 空そらよ 幾度いくども 君きみのそのぬくもり 感かんじながら
肌はだを 香かおりを 声こえを 指ゆびを ずっと 二度にどと 忘わすれないように 忘わすれぬように

風かぜよ 空そらよ 一夜ひとよの 恋こいを身みにまとえば
今願いまねがうは 君きみの すべてを 二度にどと 忘わすれぬように 忘わすれぬように