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よみがな
あお月映つきうつ水面みなもした
しろちいさな不器用ぶきようかい手操たぐ
くらもりざすようにまときりふかくなる……

辿たどりつきたる岸辺きしべけるはなは――
あざやかにすほどに仄甘ほのあまく――

追憶ついおくくさりつなガレタママ父親にげるもの彷徨さまよウガイイ……」

少女惑しょうじょまどワスもりこえおくヘトさそ

月明つきあかりにくちづけおどちょうは――
あざやかにほど仄紅ほのあかく――

追憶ついおくかごラレナガラのぞ幻想ゆめカレテルガイイ……」

――うすれゆく意識いしきせたなつかしいおさな幻影まぼろし
らばったいびつ木片かけらくずさないようにげる遊戯ゆうぎ
何度なんど上手うまもうとしたんだ――
そうだ...かないよ...『約束ゆびきり』したから……