文字サイズ
よみがな
足元あしもとをみたすくらうみと ひとみにうつるまぶしいそら
かなしみのかずきざむような その爪痕つめあとだけをおぼえている

やわらかな胸元むなもとにひとつまたひとつ あざやかなはなはじめる
ふかほねねつうばってゆく はなびらはわりをらせる

耳元みみもとでひびくだれかのこえ いくらさけんでもとどきはしない
うしなわれてゆくうばわれてゆく いろあせるように みなえてゆく

のぞんでもかなうことはないと あらがうてにすべてをった
絶望ぜつぼうのふちにりつめている いとれるときの音色ねいろをきく

ちかけたまえをひらりまたひらり つややかなちょうかげがまたたく
そのはねはどこまでもちてゆきそうな 暗闇くらやみいろをしている