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秋あきの月つき、泡沫うたかた ・・・・

更ふけゆく空そら 桔梗ききょうに染そむ 冴さやけき影かげを見みていた
幾重いくえになる虫むしの音色ねいろが寂さびしくて 止やむ事ことを祈いのった

此この場処ばしょが苦くるしいのは、何故なぜ?
あの日貴方ひあなたを 失うしなったからでしょう

秋あきの月つき、泡沫うたかた
仄ほのかに零こぼれる光ひかり 見みつけてくれたのは
貴方あなたでした

満月まんげつよ、もし一ひとつ 一ひとつだけ願ねがいが叶かなうと云ゆうならば
逢あいたい ・・・・ もう一度いちどだけ ・・・・
刹那せつなの灯火ともしびで良いい 呼よび醒さまして ・・・・

雁かりが ・・・・ 去さり往ゆく ・・・・