皆寂みんなさみしいんだよ 貴方あなたも私わたしと同おなじ
人ひとが嫌きらいなわけじゃないけど うまく笑わらえない

皆みんなで騒さわぐときに フッと感かんじる虚無感きょむかん
まるで私わたしひとりが 空気くうきに溶とけてくみたいに

壁かべを造つくっては距離きょりを保たもって 興味きょうみのないフリをしてるんだ
踏ふみ込こませない、踏ふみ込こめない自分じぶんにホトホト嫌気いやけがさすよ

努つとめて口くちを噤つぐむのは 疲つかれているわけではなくて
こんな私わたしでも見みつけてくれる 誰だれかを待まっているから

ひとりは嫌きらいじゃないよ 気きを遣つかわないから楽らくだし
何処どこに行いくにも自由じゆうさ 何なにをしてても何なんとも言いわれない
…だけど笑わらえない

右みぎへ左ひだりへと動うごく私わたしをそこで動どうじずに見みてて欲ほしいんだ
そうすることでしか自分じぶんを保たもつ術すべを知しらないんだよ ごめんね

誰だれかと近ちかづく度たびに思おもうのは 必然ひつぜんの別わかれに対たいする恐こわさ
それでももっと 近ちかづきたくなるのが ひとりがしんどい私わたしの弱よわさ…

毎晩まいばんすり寄よってくる寂さみしさを 強つよさに…
毎晩心まいばんこころの隅すみで泣ないていた私わたしに 素直すなおに…

努つとめて口くちを噤つぐむのは 疲つかれているわけではなくて
こんな私わたしでも愛あいしてくれる 貴方あなたを待まっているから
明日あしたは素直すなおに 笑わらえますように