小雨こさめが降ふってる午後ごご
一人電車ひとりでんしゃに乗のった
いつかは来きたいと思おもっていた
海うみが見みえた

「最後さいごの我わが侭ままだね」
君きみが困こまった顔かおで
別々べつべつ 電車でんしゃで
待まち合あわせは浜辺はまべ

好すきになっては
いけない恋こいと分わかっていたけれど
雨あめが降ふってる海岸かいがん
二人ふたりきり 相合傘あいあいがさ

生うまれ変かわって違ちがう立場たちばで
めぐり逢あえたなら
永遠えいえんにそばにいて愛あいして

「思おもい出でを写うつしたい」
携帯取けいたいとり出だすけど
小ちいさなネガイさえ
許ゆるされない二人ふたり

あなたが急きゅうに
落おちてた枝えだで砂すなに書かいてくれた
二人ふたりの呼よび名な 並ならぶ
砂すなに書かく 相合傘あいあいがさ

二ふたつの影かげと相合傘あいあいがさを
写うつしてくれたの
大好だいすきよ 忘わすれないあなたを